成果主義を組織改革としてとらえる
成果主義が日本に紹介されてから20年以上経過しました。上場企業のほとんどが採用しておりますが、いまだにいろいろな問題点が指摘されております。残念ながら、その議論の多くは成果主義を正しく理解していないため、的を外れたものが多いようです。
成果主義について指摘されている問題点には、以下のようなものがあります。
・成果主義を導入したら個人主義になった。
・社員の連帯感が薄れてきた。
・自己中心の行動を取り始めた。
・結果がでやすい仕事ばかりに取り組むことが多い。
・成果主義が導入されて年収が3分の1もダウンし、転職を余儀なくされた。
など書き出していくと際限がありません。しかし、これらの問題点は成果主義をきちんと理解しておれば、容易に解決できることばかりです。
まず成果主義を「組織改革」としてとらえる事が基本となります。そういった考えを持たずに導入した企業の多くは、失敗に終わったり、期待に反して業績を大幅に悪くしたりします。私が提唱しております成果主義では、以下のような考え方に基づいて改革を進めていきます。
①組織改革②長期雇用③生活給の維持④業績連動の賞与⑤人件費総額の維持・抑制⑥日常管理の徹底⑦目標管理の正しい運用⑧短期と長期のバランス⑨敗者復活の企業文化 などです。
アメリカで発達した成果主義ですが、まずそれを正しく理解することが必須です。と同時に、それを日本の実情に合わせて適用していくことです。日本の全ての企業に適用できる成果主義は存在しません。それぞれの企業風土・文化にあわせて設計して行かなければなりません。御社に適した仕組み作りをお手伝いします。